糖尿病とはどんな病気？

高血糖状態が続く病気です

糖尿病の種類

糖尿病は大きく分けて、小さなお子様に多い“1型糖尿病”と、成人の方に多い“2型糖尿病”があります。

1型糖尿病

すい臓にあるインスリンを生成する細胞が破壊されて、インスリンがほとんど分泌されない状態です。
若年の方に多くみられ、治療にはインスリン注射が不可欠となります。

2型糖尿病

日本で最も多い糖尿病のタイプで、インスリンの分泌が低下している、または上手く働かなくなった状態です。
生活習慣の乱れが大きく関わっていることから、生活習慣病の1つとされています。
遺伝的要素も関わっているとされていますので、近親者に糖尿病患者様がいる方は注意が必要です。

糖尿病にはほとんど自覚症状がありませんが、このような症状がある場合はすぐに当院へご相談ください。

糖尿病の合併症

糖尿病の3大合併症

長期にわたって高血糖状態が続くと、体の毛細血管がダメージを受けて血流が悪くなり、毛細血管が集中している部分（眼、腎臓、神経系など）で合併症が起こりやすくなります。
目では網膜症、腎臓では腎症、神経では神経障害が起こりやすく、これらは糖尿病の3大合併症と言われています。いずれも初期には症状がありません。症状がなくともこれら合併症について定期的に検査をしておく必要があります。

糖尿病網膜症

目にある網膜で障害が起こり、進行すると失明に至る恐れがあります。

糖尿病腎症

腎症になると毛細血管が損なわれ、腎臓機能が低下します。
進行すると薬物療法や食事制限などが必要になり、さらに病状が悪化すると人工透析が必要になることもあります。

糖尿病神経障害

毛細血管がダメージを受けて血流が悪くなると、神経細胞への血液の供給が途絶えて様々な障害を引き起こすことがあります。
主な症状として手足のしびれ・痛み、感覚が鈍くなる、下痢・便秘を繰り返す、立ちくらみ、発汗異常、勃起障害などがあり、様々な形で全身に症状が現れます。

動脈硬化を進めて心筋梗塞・脳梗塞を招くことも

専門医による糖尿病治療

院長は日本糖尿病学会専門医

姫路市にある寺西医院の院長は“日本糖尿病学会専門医”で、内科診療の中でも特に糖尿病治療を専門とし、“日本糖尿病学会専門医”の資格を有しております。
専門医としてこれまでに培った豊富な経験・知識と高い技術を活かして、皆様に専門性の高い糖尿病治療を行わせていただきますので、血糖コントロールの悪い方、生活習慣の改善が上手くいかずお悩みの方、今のお薬が効かない方、主治医以外の専門家からの意見を聞きたい方（セカンドオピニオン）などは、当院へご連絡ください。

糖尿病専門医による治療の特徴

患者様とのコミュニケーション能力

糖尿病専門医の一番の特徴として、糖尿病患者様とのコミュニケーション能力に優れている点が挙げられます。
糖尿病治療では食事管理や積極的な運動などの自己療養が最も大事で、そのモチベーションを引き出すには患者様との密なコミュニケーションが不可欠です。
どのように患者様のモチベーションを高めるか、生活習慣の改善が続くようにするか、思うように効果が得られない場合にはどうすればいいのか、専門医ならではのコミュニケーション能力で治療効果の増幅を目指します。

その方にベストなお薬の選び方

糖尿病と一言で言っても状態は様々で、太っている方もいれば痩せている方もおられ、患者様の人数だけ病態があります。
そうした患者様お一人おひとりの状態に合わせて、どのお薬をどんな風に使うかを適切に判断できるのが糖尿病専門医の特徴だと言えます。

保険適用で24時間の血糖測定が受けられます

“FreeStyle リブレ・FreeStyle リブレPro”という24時間の血糖値の変動が確認できる機器を導入していて、糖尿病専門医のいる当院でなら、これを使った管理が保険適用で受けられます。

従来の血糖測定では多い方でも1日4回（朝食前、昼食前、夕食前、就寝前）のポイントでしか測定することができませんでしたが、24時間の血糖測定なら「食後、こんなにも血糖値が高くなっていた」「夜間、低血糖になっていた」というような、今までには知ることができなかった血糖の状態を詳細に把握することができるようになります。

FreeStyle リブレ・FreeStyle リブレProを使って24時間の血糖測定はご家庭で簡単に行えて、さらに結果をグラフにして医師から説明を受けながら詳しくご自身の血糖の状態を知ることができますので、病状の把握だけでなく、その後の治療のモチベーション維持・向上にも繋がります。

糖尿病の検査・診断

糖尿病は、各種検査によって得られたヘモグロビンA1c値（直近1～2ヶ月間の平均血糖値）や空腹時の血糖値などを組み合わせて診断されます。

糖尿病の検査

早朝空腹時血糖検査

朝食前に血糖値を測定する検査で、インスリンの働き・状態を示す指標となります。

75g経口ブドウ糖負荷試験

空腹時に75gのブドウ糖水を飲んでいただき、30分後、1時間後、2時間後に採血して血糖値を測定します。

随時血糖検査

食事時間とは関係なく血糖値を測定する検査です。
食後血糖値の推移を推定することができます。

ヘモグロビンA1c

直近1～2ヶ月間の平均血糖値であるヘモグロビンA1cが測定できます。
当院では数分程度で測定でき、すぐに検査結果がお伝えできるヘモグロビンA1c測定装置を導入しています。

糖尿病の診断

糖尿病型の判定

1. 早朝空腹時血糖検査が126mg/dL以上
2. 75g経口ブドウ糖負荷試験の2時間値が200mg/dL以上
3. 随時血糖値が200mg/dL以上
4. ヘモグロビンA1cが6.5％以上

※1～4のいずれかが確認された場合、糖尿病型と判定されます

糖尿病の診断

• 別日に実施した検査で糖尿病型が再確認された
• 血糖値とヘモグロビンA1cを同時に測定し、ともに糖尿病型であった
• 血糖値が糖尿病型を示し、口渇や多飲などの糖尿病の典型的な症状がみられる、あるいは糖尿病網膜症がみられる

※こうした場合には糖尿病と診断されます

糖尿病の治療

まずは生活習慣の改善から

糖尿病（2型糖尿病）は生活習慣病ですので、治療ではまず生活習慣の見直しを行います。
生活習慣の改善により血糖コントロールが上手くいかない場合には、薬物療法（内服薬・注射）を検討します。

当院では糖尿病専門医が診療を行うだけでなく、療養指導士である看護師のサポート、管理栄養士からのアドバイスなども受けられ、チーム医療でもってその方の生活習慣の改善を応援させていただきます。

食事療法

運動療法

積極的に運動することで余分なエネルギーを消費し、血糖値を下げるようにします。
運動療法は毎日続けることが大事ですので、まずは無理のない範囲から始めるようにしましょう。

糖尿病の薬物療法

糖尿病のお薬には飲み薬と注射薬の2種類があります。
患者様の病状や生活習慣などに応じて適切なものを選んでいきます。

飲み薬による治療

注射薬による治療